パートやアルバイトには試用期間という制度があります。
互いに相性を見極める期間として取り入れられている訳ですが、雇われる側は試用期間内で辞めたいと思うこともあるでしょう。
そんな時にはどのような理由で辞めるのが良いのでしょうか。
試用期間内で辞めたい時の理由
「迷惑かけると思うので辞めたい」例
例文
今までここで仕事を教えて頂き業務に携わってきましたが、今後も続けることを考えた際、私の性格や考え方で職場の皆様にご迷惑をかけることになると思いました。
そのため試用期間終了と共に退職させて頂きたいと考えております。
稀に例文通りにカッチリ暗記して言う人もいますが、そんな畏まって言う必要もありません。
自分の言葉で「これまで働いてみて、今後もここにいたら迷惑をかけちゃうと思うので試用期間で辞めたいです」でOK。
注意ポイント
素行に問題がなければ「具体的にどう迷惑がかかると思ったの?」などと突っ込まれるかもしれません。
その場合は「実は未だに職場に慣れておらず出勤前はお腹が痛くなるのをこらえて来ています、今後も体調不良などで穴を開けてしまうことが増えると思います」など、精神面で問題があることを言うとそれ以上突っ込みにくいです。
また、今後欠勤で業務の運営に支障をきたす宣言をすると流石に「それでもいいから続けてよ」とは言われないので納得される可能性は上がるでしょう。
ただ、伝えた相手が察してくれない人だと「そんなんじゃどこいっても勤まらないぞ、もう少しうちで頑張らないか?」など親身に答えてくれたりもします。
(親切心を踏みにじるようですが辞めたいなら情に流されないで下さい)
その場合そこで答えを出さず「1週間考えてもう一度報告します」と後日また言いましょう。
「業務の幅が広すぎて辛いので辞めたい」例
例文
入社の時に想像していた業務よりも幅広く、同時に複数の事を考えられない私には毎日が苦痛です。
今後体調不良でご迷惑をかける前に、試用期間終了と共に退職させて頂きたいと考えております。
マルチタスクが苦手という人はたくさんいます。
ここ数年では「大人のADHD(注意欠如・多動症)」といった言葉も認知されているほど。
同時に複数の作業を並行させる仕事ができない人もいて不思議ではありませんから、辞めたい理由に当てはまるならちゃんとそこを伝えるのが良いです。
「今後も続ける意欲がなくなってしまった」例
例文
入社時に私が勝手にイメージしていた仕事内容とは違っており、正直続ける意欲がなくなってしまいました。
こんなに責任のある仕事だと考えず甘い気持ちで入ってしまったことを申し訳なく思っています。
このまま中途半端な気持ちでご迷惑をかける前に、試用期間終了と共に退職させて頂きたいと考えております。
これは素直に「つまんないから辞めたい」を少しだけオブラートに包んだ例文です。
これも相手によってはmy仕事論が炸裂して引き止められる可能性はありますが、案外ストレートでわかりやすいでしょう。
辞めることを伝えるタイミングのベスト
1回で決めようと思わないこと
半ば喧嘩を売るように「あのーウザいしダルいんで仕事辞めていいっすか?」みたいに言えるなら1回で行けますが、大体の人は辞める時も丁寧に言うので相手によっては引き止められます。
上司に仕事終わりに言うと「ちょっと飯でも行くか」とか誘われて小一時間悩み相談を開催され引き止めに合うなんてことも。
そのため「最初に辞める意思表示をして、その後で最終決定を伝える2回は必要」と覚悟しておいた方がよいでしょう。
そういうのが面倒くさいならバックレたりヤベー奴になったほうが早いですが、心象は最悪なので「街で出くわしたら気まずい」とか考えちゃう人は諦めた方がよいでしょう。
(あと心象悪く辞めていくと残ったスタッフや社員から悪口言われたり、笑いものにされます)

退職代行や非常識バックレを使えないなら口頭が基本
基本的に辞めることは口頭で言うのが基本です。(電話含む)
メールやLINEで言ってもいいですが、その後出社したらどうせ対面で話すことになりますからね。
メールやLINEで勝手に宣言してそのあと出社しないならもはやバックレてるのと変わりありません。
最近では「退職代行サービス」も人気のようですから、そういう手もあります。

嫌な事あっても自分じゃ何も言えない人間になりそう。
辞めると脅されるとか、ブラック企業から離れる時には心強いけどね。


居続けるのも辛いし、辞めるのも辛いなんて。

試用期間内で辞めたい時
辞めたくなった自分を責めないこと
「もう仕事を辞めたくなるなんて自分は本当にヘタレだな。」と自分自身を責める人もいますが、それはやめましょう。
なぜなら人には向き不向きがあり、自分を責めたところで辞めたくなってしまう気持ちはどうしようもできないからです。

「自分にこの仕事や環境は合わなかった。次を探そう!」と割り切って考えることが大切。
初対面の人とは話してみないと気が合うかどうかわからないように、仕事や環境も「行ってみなきゃわからない」のです。
で、いざ行ってみて「辞めたい」と思ったならそれは合わなかっただけ。それだけ。
合わない理由を考えて次に活かすこと
例えば「接客って苦手・・・大勢の人がくるとパニクってしまう」という人がまた接客業を選んだら二の舞です。
自分自身が変わりたいならともかく、苦手だとわかったなら違う業種を選ぶ勇気も必要になるでしょう。
また、人間関係が苦手で辞めたのであれば「なるべく1人でこなす仕事」を選ぶことが大切。
チームプレーが必要になる職場などでは息苦しさを感じてしまうことでしょう。
自分自身の性格や性質を意識して仕事を選んだ方が「なんか違うかも」という失敗は減ります。
加えて早期に辞めたことを反省せずにすぐ次の仕事を決めると「辞め癖」がつく可能性もあるため注意。
「こういう仕事なら頑張れそうだ」という指針を持つことなく次の仕事を決めているので、少し不満点があると「こんなハズじゃなかった。辞めたい」となりやすいのですね。
さいごに
辞めていく人なんて自分が最初じゃない
たけのこ自身、学生の頃に居酒屋のバイトをしたことがありました。

電話で「お疲れ様です、たけのこです。バイト辞めさせて欲しいです」と言ったところ「はいおつかれ〜ガチャ」と電話を切られ、たけのこもキレたのを覚えてます。
それからしばらくはその居酒屋の周辺に近寄れなくなった訳ですが、今となってはどうでもいい話。
社会人になってから面接をする側に回ったこともありましたが、1年で何人もの人が入っては辞めていったこともありました。
辞めたいなら自分に嘘をつかず辞めるべきだと思います。(精神病んでからじゃ遅いので)
(もちろんブラック企業で脅迫じみた所は例外ですが)
